1927年、ネズミに大量の卵白を食べさせると皮膚炎や脱毛が起きることから、動物の肝臓の中から予防因子を見つけビタミンHと命名しました。
1935年にドイツのケーグルが酵母の生育因子から見つかったビオスから2種類の結晶を分離し、そのうちの一つをビオチンと命名、もうひとつはパントテン酸でした。
1940年にビタミンHとビオチンは同一の物質であることが証明されました。
◎エネルギーを作る際に使われた燃えカス(ビルビン酸)を再生する酵素(カルボキシラーゼ)の働きを助けます。
◎脂肪酸、アミノ酸の代謝、核酸を作る働きを助ける。
◎疲れ易さを改善
◎脂漏性皮膚炎の治療
◎筋肉の痛みを緩和する
◎糖尿病性神経炎を改善
◎脱毛、白髪を防ぐ
◎コレステロールを下げる
◎貧血の改善
成人で50μg/日が目安とされています。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2010年版
◎疲れ易い
◎食欲不振
◎鱗屑状に皮膚が剥がれる
◎結膜炎
◎知覚過敏
◎コレステロールが上昇
◎貧血
◎下痢が続く
ビオチンを多量に摂取しても、速やかに尿中に排泄されるので、過剰症はみられません。
多く含まれる食品名 | 必要量 | 多く含まれる食品名 | 必要量 |
豚肝臓 | 82.7g | 牛肝臓 | 46.9g |
鶏肝臓 | 19.8g | 鶏卵 | 49.8g |
アーモンド | 136.8g | 落花生 | 55.6g |
大豆・乾 | 205.4g | そば粉 | 849.0g |
ほうれん草 | 725.8g | しいたけ | 333.3g |
カリフラワー | 450.0g | サニーレタス | 789.4g |
しろざけ | 483.9g | ししゃも | 294.1g |
たらこ | 333.3g | かき | 321.4g |
イクラ | 600.0g | うに | 978.2g |
牛乳 | 1184.2g | プロセスチーズ | 1046.5g |
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